一物全体食(いちぶつ全体食)

簡単に言うと、「頭から、シッポまで食べなさい」と言うことです。

玄米は、米が生命活動をするための、完全な個体と言えます。
例えば玄米は、芽を出し、また子孫を増やすことが出来ますが、白米には出来ません。
その完全な個体から、大切な栄養素を取り去ると、バランスの悪い食品となってしまいます。

ただし、精米し出た糠を「ぬか漬け」やふりかけなどにして利用すれば、玄米を食べたのと同じような、もしくはそれ以上の栄養を摂ることになります。

ですから、よしたい農園では白米のご希望があった場合、玄米(例えば30Kg)でご注文頂き、精米します。
そして、お客様にお届けするのは、白米+糠=30Kg となります(微妙に精米ロスが出るかと思います)

昔から、日本人は野菜でも魚でも、捨てるところが無いくらい、頭からシッポまで利用し、食べてきました。
ところが昨今の食生活はどうでしょう?
ブリも刺身ばかり食べて、アラは食べなくなってきました。
肉より魚の方がカラダに良い!と思っていても、頭からシッポまで食べていないと、その弊害はさほど変わりありません。

昔から肉を食べてきた、欧米人の肉の食べ方は、実は頭からシッポまで、いろいろな料理にして食べているのです。
肉はカラダに良くないですが、頭からシッポまで食べることにより、その弊害を緩和させていると言って良いでしょう。

また、流行りのサプリメントですが、「レモンから・・・」「アセロラから・・・」と、ビタミンCを抽出していますが、レモンという個体は様々な栄養素が絡み合って、初めてレモンという完全な個体を形成しています。
そこから、ビタミンCだけを抽出するということは、不完全な栄養素を作り出すことに他なりません。
そのような不完全な栄養素は、残念ながらカラダにとって十分な働きをしないのです。
しかも化学的であればあるほど、副作用を起こす恐れがあると言えます。
安物のビタミン剤を摂って、おしっこが黄色くなったら、注意してください。
薬臭くなったら絶対にやめた方が良いでしょう。

レモンのビタミンCは、レモンを食べて、初めてカラダに有効に働くものなのです。
注、ビタミンCだけでなく、他の栄養素についても全て同じ事ですヨ。